刺繍の杜 オランダ生活記

教室    Profile    ギャラリー    お針子日記  旧お針子日記


オランダ生活記top

オランダ生活の始まり

マイバッグ
マンモグラフィ
デルフト
ビン缶、ごみ収集

オランダへの旅
携帯電話が使えない

ケルミス

ゴミ捨て場 
学校博物館

スーパーマーケット
クリスマスマルクト
Textile Museum

学生用アパート 
ろうそく作り 
手芸やさんレポート2
電車
 

農家のお店 
京都人とオランダ人

ワイン飲んだくれの旅

郵便局 
チーズ市 
スーパーのカード
国立美術館
鴨の家族
オークション
テレビコマーシャル
買い物
 

オランダはおいしい!?
自転車
 

駐車券
オープンマーケット
引越しその2
またまた引越し 

アパートの人たち2
ミッデルブルグ
アレイデスのリネン
フェルブーム家の新居
カーニバル
テニス
手芸屋さんレポート
アパートの人たち
川の下のオランダ人
オリエントキング

ユーロ

大晦日
年末のお祭り
クリスマス
クリスマスツリーの点灯式
ギルダーからユーロに
クリスマスプレゼント
クリスマスショッピング

シンタクラース

ゴスペル
ヒートホールン
かぼちゃ
美容院

引越し

数の数え方
部屋探しその2
部屋探し
女王誕生日
森でフィットネス

ハーダンガー教室



















  川の下のオランダ人

オランダ北部に住む人たちから見ると、南部の人たちと言うのは理解しがたい人たちのようです。

住んでいるところを言うとオランダ人の反応と言うのはほとんど同じで「あーぁ、川の下ね」と言う方をします。

オランダを横切るマース川を境に北と南を分けるようで、南部はのんびりして人が良く、田舎ものと思われているようです。

話の合間に「北では違うわよ」と言う言葉を何度聞いた事でしょう。

我が家に日本語が話せる北のオランダ人が遊びに来るというので、もう楽しみで仕方ありません。

北と南の違いを、日本語で聞く事が出来るのです。

さて当日、まず驚いたのは彼らは自分たちを「北」の人とは言わないのです。「西」の人なのだそうです。オランダの北と言ったら確かにフリースランドまで行ってしまいそう、「にし」と言うのが正しいのでしょう。彼の家族は全員西の人ですが、たった一人、お兄さんが南の人と結婚したのだそうです。

「全く違う、よその国の人」なのだそうです。

カーニバルで仮装して陽気に騒ぐのは「恥ずかしい」こと、彼には「信じられない」事のようです。

「それでは、レジやお店で全く知らない人に話し掛ける事はないの?」それも全くなし。

このあたりでは夫が帽子を選んでいると、

「それ暖かそうで良いよ!」「私はこれにしよう」なんて言葉が飛び交っていて、言葉を交わさないで同じ場所にいることが苦痛なのではないかと思うくらい、スーパーのレジでも、郵便局の列でも前の人、後ろの人に声をかける人が少なくありません。

「手伝ってあげる。あらこれおいしいのよ」

と言う言葉とともに、私のかごの中からレジの台の上に買った物を並べてくれる人までいます。

私はたたみかけるように、次々と質問攻めにしてしまいました。

「じゃあ、朝10時半ころ、コーヒーを飲みたいんだけどって電話したり、行ったりしないの?」

必ず約束してからいくそうです。

「南ではね、10時半くらいになって、誰かとコーヒー飲みたいなって思ったらその家を訪ねるのよ。」

以前アティが教えてくれたことがあります。近くまで来たからといって突然訪ねる事もあるのだそうですが、彼女もアムステルダムのおばさんのところには電話してからしか行かないのだそうです。

息子が隣のエルスと立ち話の後、別れ際に「ハウドゥ」と言った事がありますが、その時のエルスの反応は、

「ちょっと待ちなさい。それはブラバントの言葉だから、あなたはあまり使わないほうが良いわよ!」

彼女は結婚以来15年アジア、アフリカの駐在を経て10年前にオランダに戻ってきた人です。

でもここはブラバント、ブラバントの方言を使っても良いのでは?彼女はきっと「西」の出身に違いありません。

私たちが覚えた片言のオランダ語も、習慣も南特有のものに違いありませんが、私にはこののんびりした人の良いブラバントが居心地が良くてならないのです。

15/1/2002

2002@Miharu Shinohara