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携帯電話が使えない

数年前までは考えられなかったのですが、毎日の生活で携帯電話が使えないなんて考えられないと思う人が多いと思います。
オランダにやってきた娘は8月にさっそく携帯電話を購入しました。
プリペイドの電話機です。部屋には電話があるし、その部屋は大学の敷地内、友達もほとんどがその近辺に住んでいるので携帯電話はあまり使わないかもしれないと言うことで、プリペイドの電話にしたのです。

ところが、わずか2日後、その電話が使えなくなってしまったのです。すぐにお店に持って行ったところ、中に入っているカードが使えないので新しいカードを買うように言われました。
そんな馬鹿な・・・ためしにそのカードを友達の電話機に入れると使うことができるのです。
そうです、電話機本体が壊れているのです。
さて、日本では考えられないことですが、ここから娘の携帯電話との格闘が始まるのです。
「電話会社に連絡を取って」
お店の人はけんもほろろの対応。まったく取り合ってくれません。
電話会社に電話をすると、
「修理をするからその電話機を取りに行きます。」とのこと。
1回目の修理後、まだ使えない状態なのでまた電話。
結局6回のすっぽかしと、3度の修理。

このすっぽかしと言うのはオランダでは日常茶飯事なのです。
「何月何日に行きます」
と言う連絡をもらっても、連絡もなく来ないことがあり、電話をすると
「あ、今日は行けない」
と言う返事のことが良くあります。
そういえば友達の新築の家への電話取り付けに3ヶ月かかった事があったなぁと思い出し、3ヶ月すれば何とかなるかなと安易に考えてしまったのです。
この間に電話機会社にも手紙を出したのですが、
「あなたの電話が修理される事を望む」
と言う返事が来ただけです。
その後、娘の大学の事務の人の助けを借りて、オランダ語で交渉してもらうことになりました。

それから1ヶ月、消費者センターに手紙を出し、お店に交渉し、と言うことが続いていますがいまだに電話は使えません。
わずか1年の留学期間ですので、電話が来たころには卒業と言うことになりかねないので、とりあえず別の電話を購入することにしました。
新しかった娘の携帯電話はほとんど使わないうちに、町では半額近くで売りに出され、今買えばよかった・・・とがっかりです。
「3ヶ月もすれば・・・」
と言う根拠のない希望も打ち砕かれ、とうとう長期戦にもつれ込んでしまったのです。

「オランダ人てこういう時にも怒らないのかなぁ?」
ほとんど怒らない娘は、今回もやはりノンビリと、でもさすがに呆れ顔で言いました。
もし、オランダで携帯電話を購入し、それで話すことができたら・・・それはものすごく幸運なことなのかもしれません。

12/2003

©2003 Miharu Shinohara

 

2002@Miharu Shinohara