Giethoorn(ヒートホールン)

アムステルダムから北に向かって電車で1時間半ほどの距離にあるGiethoorn(ヒートホールン)というところへ行ってきました。

この町は「北のベニス」「オランダのベニス」と呼ばれる運河の美しい町です。湿地帯だったこの土地の最初の入植者たちがたくさんのヤギの角を見つけたのがこの名前の由来だそうです。町の人たちが泥炭を採掘した結果、湿地帯はたくさんの湖が出来、その泥炭を運ぶため水路や運河が掘られ、小さな島が出来、人々はその島に住むようになったということです。小さな島の集まりですからもちろん自動車は入る事は出来ません。街の周りに駐車してそこから徒歩又は自転車、船で街の中を移動します。

私たちは船に乗って水路から街を眺める事にしました。ベニスのゴンドラと違ってここでは平底の船を一本の棒で操るパンティングが多いようです。もちろん船を操る事が出来そうもない私たちはガイドつきの観光船に乗りましたが。

水路の途中で真横になってしまっている船や、あちこちにぶつかりながら進んでいる船の中をすいすいと進んでいきます。水路から見上げるどの家もかやぶきの屋根できれいに手入れされています。この町では庭もきれいに手入れをしないといけないのだそうです。それぞれの家の庭には船着場があり、そこから船で町の中を移動するのです。ゴミの収集も船でやってくるので水路沿いにごみを出しておく場所もあります。町の中ほどにある「‘t Olde Maat Uus」という博物館に入りました。ほとんどがお年寄りのボランティアで構成されていると言う博物館のガイドさんに案内してもらいました。100年以上前のこの町の生活の様子が展示されています。

台所の中のテーブルの上にはコーヒーのカップ&ソーサーが置いてありました。その中にブルーのカップ&ソーサーがあります。これでコーヒーを出された求婚者は「もうこないで!」と言い渡された事になるのだそうです。「青」というのはオランダ語で「blauw」これには「肘鉄を食らわす」と言う意味もあるのだそうです。はっきり断るのも、断られるのもあまり良い気持ちはしませんものね。振られてもなんだか楽しくなってしまう風習です。その他、ストーブの煙突部分にコーヒーを温めるやかんがついていて、お客様の時に主婦が台所に立たずに話に参加する事が出来るなど、話好きなオランダ人の様子が想像できます。

アムステルダムからは自動車で1時間ほどの距離ですが、オランダの南の果てに住んでいる私たちにとってははるか彼方、かなりの覚悟をして出かけたのですがとても楽しい一日でした。

10/2001

 

©2001 Miharu Shinohara