森でフィットネス

さわやかな秋晴れのある日、アレイデスからお誘いがありました。
「近所の人達で裏の森でフィットネスをしてるんだけど一緒に行かない?」
毎週金曜日9時半から1時間くらい森の中で体操をするのだそうです。最近は全く運動していないし…とためらう私に「大丈夫よ、皆あなたより年上の人ばかりだから」との言葉に、ためしに参加してみる事にしました。ここは緑だけはふんだんにある、のどかな田園地帯です。その上、家のすぐ裏には大きな森が広がっています。そこでインストラクターについて体操をするというのです。
まず、9時半にアレイデスの家集合。メンバーはアレイデスのご主人ポール、その向こうの家のご主人ヤン、ローズ、隣りの村から自転車でやってきたリア、後は高齢の男性が3人。それにインストラクターのマリアンです。先ずはジョギングをしながら森の中に入ります。体操をしながらジョギングを続けどこまで行っても止まりません。柵に足をかけストレッチ、ところどころでダッシュ。1ヵ所に止まって体操をするのではなく、体操をしながら1時間移動を続ける様です。一番若い私がゼーゼー、ハーハー。本当に皆元気です。「あなたも今に慣れるわよ」と励ましの言葉をかけてもらいながら、ようやく1時間を終えました。それにしても「自動車をバックさせる時に後ろを見るために」身体をねじって後ろを向く運動、「シャワーの栓を調節するために」片手を思い切り伸ばす運動、「下着をはくために」片足で立って両手でもう片方の足を持つ運動、などを混ぜながら、絶えずおしゃべりしながら皆本当に楽しんでいます。
1時間後アレイデスの家に戻ると今度はコーヒーを飲みながらおしゃべりに花を咲かせます。コーヒー好きのオランダ人は運動の後も熱いコーヒーを飲む様です。話は遺伝子組替えの大豆の話から家の前の道路工事の話、あちこちに飛び、あっという間に解散の時間になりました。皆は「さあこれで今日も1日気分良く過ごせるわ」とそれぞれの仕事に戻って行きました。もちろんその後も毎週金曜日になると、小雨決行で森にフィットネスに出かける事になりました。

©2001 Miharu Shinohara