農家のお店

久しぶりの日本で驚いたのは食料品の高いこと。特にオランダではいつも農家のお店に買いに行っているので、日本の野菜のお値段の高さに驚いて、初日は何も買えずに帰ってしまいました。

そうして今、オランダに戻って一番初めに行ったのはお野菜を買いに・・・でした。
ガーデンショップを探してうろうろしていたときに、偶然見つけたお店ですが、それ以来のお気に入りです。
見つけた当時は冬の寒いころでしたので、あまり人も多くなく小さなお店の中をかごを持って好きなものを好きなだけ、ゆっくり選ぶことができました。
暖かくなるにつれてどんどん人が増え、小さなお店はギューギュー詰めになりいつも混んでいるようになってしまったのですが、それでもこのお店はわたしのお気に入りのひとつです。

我が家のように人数が少ない家は葉物は一度にたくさんいりませんから、ほんの少しだけ袋に入れれば良いのです。
時には曲がったきゅうりやおナスなどが、また小さな洋ナシが驚くほどの安さで並んでいたり、サイズがさまざまな赤いピーマンなど、規格から外れたものなのかもしれません。でもこの小さな洋ナシはおいしいケーキに変身するし、ほかの野菜も料理するのに問題ありません。

日本のスーパーマーケットで見た「オランダ産パプリカ」は同じ様な大きさで、同じ様な形でしたし、もちろんオランダのスーパーでも同じ様にひとつずつ袋をかけられて1個いくらで売っています。でもこの形も大きさもさまざまなパプリカたちは1キロ100円ほどのお値段で箱の中に転がっています。

そう、以前住んでいた横浜で、よく買いに行った農家のお野菜が懐かしく思い出されるのです。当時土がついたままの小松菜や葉っぱのついた大根がうれしかったのと同じ様に、土がついているアンダイブ、葉っぱのついているにんじん、そうして何よりもうれしいのが大好きなビーツが、とても新鮮な泥だらけの大きなビーツがあることです。早速買ってきて圧力鍋でゆでて、熱々を食べ始め「アー、オランダだ」って妙にほっとしたりして。

このお店の前の細い小道もとても素敵で大好きな道なので、これからもこのファームショップ通いはとまらないでしょう。

 

©2002 Miharu Shinohara